第120話

会議室は食堂から二部屋先にあった。椅子が引かれる音が聞こえるほど近い。

アルファ・セバスチャンは両手を組んで座っていた。誰かが彼の水を三度も注ぎ足したのに、入室してから誰ひとり言葉をかけてこない。

何のための沈黙か、わかっている。自分でも同じことをするだろう。四十分、ただ座って待てないようなら、ヘイル・グループを率いる資格など最初からない。

廊下の気配を最初に捉えたのはジョーダンで、彼は立ち上がった。「アルファ・カーターが来ます」

アルファ・セバスチャンも立った。

「アルファ・カーター。フィン」

「……」アルファ・カーターは握手の手も差し出さずに入ってきた。腰も下ろさない。息子も同...

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